師走の月、どうせ大して出ないんでしょと半笑いでヒネてたボーナスが思いのほか出た。
「殿、思いのほか出たとおっしゃりますがそれは『
殿の思っている以上』という意味であって、常人の賞与を
中の中とするならば、殿が
下の下と思っていた賞与が
下の中だっただけに過ぎませぬ。ですからそのように浮かれてまた無駄遣い等とご乱心召されては、またぞろ『
30代の平均貯金額』なぞを見る度に
『こんなデータはでたらめだ!』とでんぐり返る事になりかねま……
殿!殿!!」
脳内家老を振り切って城下町で箱のゲームを矢継ぎ早に購入!
ベヨネッタ
50Cent
ストラングルホールド
バーンアウトパラダイス
と言うラインナップであり、家老である爺も横モレ防止ギャザーに頼らざるを得ない失禁をする程の無駄遣いと言うか
積み確定臨界量である。
このラインナップは『
トリガーハッピーになれるような爽快感溢るるゲームは?』との問いから得られた回答によるものであり、ストレス溜りがちな殿は
迫り来る遊女をちぎっては投げたいのである。
ベヨネッタは一周目をクリアしたがこのゲームはなかなか奥が深いので後日語ろう。今回は
あまり奥の深くない50Centである。
簡潔に説明すれば、昨今流行り(?)のスローモーションモードを取り入れた大暴れ系TPSである。
物陰に隠れるカバーアクションがあり、相棒2人で進むと言う点においてギアーズと同じである。
そして敵を連続で倒したりなんだりすると
なんたらゲージが溜まり、そのゲージを消費して
ギャンスタファイアと呼ばれる
スローモーション状態になる。
他に敵に接近した状態で特定ボタンを押すと即死させる近接格闘技
カウンターキルが繰り出せる。
このスローモーション、いわゆる「敵の動きや弾丸の動きなど時間がゆっくり動き、しかし自分の照準と銃撃だけは普通に行えるモード」は同時に買った
ストラングルホールドにもあるし、確かデモでやった
WETや
Wanted、ゲーム版マトリックスなんかでもあった気がするので、今更オリジナリティのあるものでもなかろう。
即死系近接技も、ギアーズのチェーンソーやWantedのコンバット等、珍しくはない。
結局このゲーム独自のシステムは何かと言うと、
敵を殺した直後にファックと叫ぶと獲得点数が25%アップすると言う
ファックシステムだ。(製品版では実際の呼称は異なる場合があります)
実際には「威嚇」という、まあ挑発的な行為があるのだが、「ファック!」「マザーファッカー!」等といった米国ではおなじみの挨拶を主人公である50Centが叫ぶ。威嚇言葉の種類を武器や近接技と同様に購入して増やす事も可能だ。
敵を倒して、ファック。倒してファック。これぞまさに不文律であり、これこそがこのゲーム最大の快感であると割と本気で言えよう。
激しい銃撃戦の中、ギャングスタファイアを使って敵に一気に接近、近接技カウンターキルでナイフ乱打技で刺し殺した直後、
ファック。これが一連の作法です。殺して、ファック。
これは
カトちゃんがくしゃみしたらタライが落ちるが如く、
「絶対押すなよ!」と言ったら蹴り落とすが如く、
鉄の不文律でありお約束なのである。
忘れないようにしたいですね。
そもそもこのゲーム、「
これはペンです」を英訳すると「
This is a Fucking pen!! pen!! Fuck pen!!」となるようなゲームなので、極めて正しいハードギャングスタシステムと言えるだろう。最近なかなかお気に入りのゲームである。
まあ、主人公である実在するラッパー
50Cent、
全然知らないんだけど。