と言っては毎日SFCのパッドで昇竜拳を繰り出していた事から推察するに、私の
左親指の第一関節にあるゲームダコの一番の原因は間違いなくスト2である。
しかし格闘ゲーム遍歴としては
ストZERO、
ZERO2辺りまではやりこんだ覚えがあるのだが、
スト3、
ZERO3、辺りから良く判らなくなり、時折ゲーセンで画面を覗き込んでも「
知らないキャラが沢山いる」としか思わなくなっていた私にとって、原点回帰をうたう今作はまさにうってつけと言えよう。
格ゲーにも色々と種類はあるが、私もさほど2D格闘が得意な訳でもないし、一番ハマったのは何かと言うと
初代餓狼伝説か
速攻生徒会か
ストZERO2辺りと、王道なんだか微妙なんだかわからないものだったりする。
しかし気付いた時には、市場の格ゲー主流は一度攻撃が決まったら延々何HITもするコンボゲーと化しており、スト3で一旦緩和されたかと思ったら、ギルティギアの新作だの何だか良く判らない同人ゲームの格闘バージョンだのが台頭していたりして、またぞろコンボゲーへと戻っていた。
そして、一旦格ゲー人生から外れてしまうと、もう復帰は不可能ではないかと思うほどに素人お断り化しており、これはもう諦めて自宅で1人、
X-MENvsストリートファイターで
ザンギ大暴れしてるしかないな、と思った所でスト4である。
先程述べたように今作は
「原点回帰、及び初代スト2をやってて現在は格ゲー脱落したおっさん組の回収、再利用」と云った、ちょっと言い方を間違えた気もするが、なるたけシンプルに仕立てあげて昔の格闘ゲーマーにより市場を取り戻そうと言うコンセプトの作品である。
まずキャラが判る。リュウケンザンギにホウキ頭、SFC版で
散々ポーズで止めまくった春麗やその他お馴染みの顔ぶれ。
そして新キャラは全くの新キャラで、スト3だのZEROシリーズだのやってなくても問題ない、と言う徹底ぶりである。
そして技もほとんど増えていない。普通はシリーズを追うごとに技が増え、コマンドも複雑化する所だがそれらもすべて原点回帰している。
無論ウルトラコンボやスーパーキャンセル等、一部の進化した機能は残っているが、正直それを使わなくても昔の勘だけでそこそこ戦えたりする。
そして新システムであるセービングを駆使すれば、より戦略的で進化した戦いも出来るのだが、正直昔のやり方でやってるとセービングなんて一切忘れて使ってないが、
相手も同じくなので問題ない。
無論、プレイヤーマッチでのレベルであるが。
システムやキャラクターに関してはこれ以上の詳細は
攻略サイトにいくらでも載っているのでそちらで。
特筆すべきはマッチングの快適さで、発売直後と言う事もあるだろうが探せば一瞬で相手が見つかり、ラグもほぼ無いと言う快適さ。
また1人用モードを進める際、
「待ちうけオン」にしておけば、いわゆるアーケードでの「乱入」のように相手が入ってくるので中々愉快である。
しかし頂けないのは、今作はザンギが強いとの事。
私は元々ザンギ使いで、ZERO2で相手の起き上がりに1フレームたりともズレずにスクリューを合わせると、リバーサル無敵技でも抜けられる確率1/2と言う
イヤな技をぶりぶり使ったりしていた。
が、今作はなんだかザンギが強いザンギが強いと、ザンギを取るのが憚られるような気分になってきたので(実際はサガットとかの方がひどいのだが)、
最近は
ダルシムをメインキャラにおき、伸びたり縮んだりしている毎日である。
強いといわれるキャラは使いたくないへそ曲がりだ。
そして先日、
バイオハザード5を買いに行って気付いたら
ピニャータ&Forza2を買って帰っていた。
ザンギの呪いに違いない。